メーカーや問屋(卸)から仕入れて転売するスタイルのメリットデメリット

リピスタ神です、こんにちは。

この5年間、ほぼ毎月、アマゾンで月商1,000万円ほど販売しています。

とはいえ、メーカーとの取引はゼロ、問屋(卸)との取引は100万円程度です。

それ以外はすべて電脳(ネットショップやショッピングモール)で仕入れて販売しているといった状況です。

メーカーや問屋と取引をすれば安全安定的に事業を伸ばせることは理解できますが、利益を追求していくとどうしてもメーカーや問屋のデメリットが大きくなってしまうため、あえて取引ボリュームを抑えて日々を過ごしています。

なぜ、そのような選択をしているのか?

僕が考えるメーカー&問屋取引のメリットデメリットをまとめてみます。

メーカーや問屋は以前は儲かる取引だった

まず大前提として、個人事業主だろうと法人だろうと、メーカーや問屋は売り上げを大きくしたいし、商品を売りたがっているので、取引自体は問題なく行えます。

  • 個人事業主とは取引してくれないだろう
  • 規模が小さいうちなんて箸にも棒にも掛からない

とか思ってる人がいたら大間違いですよ。

めぼしい取引先を見つけたら片っ端から積極的に連絡をとってみる。

すると、10社にアクセスしたら1社は間違いなくあなたと取引してくれるでしょう。

 

2018年頃までであればメーカーや問屋と取引さえすれば利益も簡単に見込めたし、継続的に成長できる路線も見えていました。

ですが、最近はメーカー本体が通販事業部を作ったり、問屋自身がアマゾンやヤフーショッピングに出店することもあり、新規に取引する場合には価格競争で太刀打ちできないことが多くなっているのが現状です。

実際のところ、僕自身も過去に利益が取れていた商品のうち半数以上は撤退しており、半数程度はリピートが続いていますが、ライバルも増えつつあって利益は徐々に減っているような状態です。

もちろん、常に新規利益商品を探しています。

ということで、メーカー・問屋取引に幻想を抱くのはもう時代遅れというのが現実です。

メーカーや問屋と取引するメリット

多くの商品が利益が取れない状態であることはデータを調べればすぐにわかりますが、それでもメーカーや問屋と取引するメリットは多いです。

いくつか挙げると、

  • ネットショップで安く買えない商品の取り扱いがある
  • 賞味期限が近い商品を通常よりも安く販売してくれる
  • 優先的に品薄人気商品の在庫を確保してくれる
  • 取り扱いがない新商品も各メーカーと交渉してくれる
  • リピート注文が簡単

それぞれ詳細コメントします。

ネットショップで安く買えない商品の取り扱いがある

僕自身の基本的な仕入れスタンスとして、たとえ問屋で取り扱いがある商品でも、ポイントなどを加味した電脳仕入れ価格が有利ならば、あえて問屋で仕入れることはありません。

問屋との取引があるのは、あくまでもネットで安く買えない商品、ポイント考慮価格以下で買える商品ですね。

メーカーや問屋が各ショップに価格統制をしているのかはわかりませんが、とにかくネット最安値以上に安い卸価格の商品は探せば見つかるので、そういうものは積極的に問屋さん経由で仕入れます。

ライバルセラーがネットでは仕入れできないので、そういう商品はライバルもあまり増えず安定するというのが最大のメリットです。

賞味期限が近い商品を通常よりも安く販売してくれる

問屋取引の多くが食品カテゴリなのですが、主に期限の長いもの(瓶・カン・乾燥系)を取り扱うようにしています。

期限が短いとFBAでの販売にも神経を使わないといけないし、毎回売り切れるかどうか心配しないといけない、都度細かく仕入れる作業が発生するなど、面倒なことが多いです。

で、いつも似たようなものを大口で取り扱っていると、たまに問屋さんのほうから通常よりも安く卸してくれるオファーがきたりします。

理由は賞味期限が1年を切ったから、とかね。

いやいや、1年ってまだまだありますやん。

と思うのはこちら側の話で、問屋さんからするとなるべく商品在庫は回転させたいらしいので、通常よりも安く買うことができる場合もありますね。

優先的に品薄人気商品の在庫を確保してくれる

僕のスタイルは消耗品をコツコツと仕入れてコツコツと売っていくというものなので、あまりトレンドとか追いかけません。

とはいえ、時折テレビや雑誌で話題になった商品を見つけて仕入れることはあります。

そんなときは、大口で発注することで優先的にメーカーから在庫を取り寄せてくれるケースがあります。

ネットショップ等では品切れでアマゾン価格が高騰してるような状況でも、普通の上代価格で仕入れることができるのでプレ値で販売すれば利益が乗りやすいです。

まあ、あまり頻繁にはないですけどね。

取り扱いがない新商品も各メーカーと交渉してくれる

人気の新製品を扱いたい場合も、問屋に話をすることで、各メーカーさんに代理交渉してくれます。

こういう問屋さんの窓口業務的な部分は、問屋さんならではのメリットかと思います。

何年も継続して取引することで担当者さんと仲良くなりますし、そのご縁がきっかけで新たな利益商品を提案してもらえることもあります。

他社さんが大量に発注している〇〇という商品なんですが、ネットでも売れてるんですか?

といった会話は時々出ますね。

リピート注文が簡単

過去に取引した商品を追加発注する場合には、担当者さんにメールで依頼するだけで過去の伝票をコピーしてササっとオーダー処理してくれますので作業が楽ですね。

こちら側も楽だし、あちら側も楽だし、何も悪いことがないです。

メーカーや問屋と取引するデメリット

次にデメリットです。

  • 現金取引が主体(カードが使えない)
  • ポイントを考慮するとネットショッピングのほうが安いものが多い
  • 隠れた利益が見込めない(税金計算の優位性を利用できない)

では詳細見ていきましょう。

現金取引が主体(カードが使えない)

問屋取引の究極的なネックがこれですね。カード払いができません。

一部の問屋さんはネットショッピングシステムを準備しているので使えるようですが、ほぼ100%現金取引ですね。

銀行振り込みはシンプルでいいのですが、カード払いなら(隠せる)ポイントやマイルが貯まるので惜しいです。

ポイントを考慮するとネットショッピングのほうが安いものが多い

ポイントサイトのキャンペーンや、楽天セール・ヤフショセール、各種クーポンなどを加味すると、問屋価格よりもネット価格のほうが総合的に安い商品も多いです。

ポイントを有効活用できるポイントせどらーにとっては、総合的に見て問屋取引にはあまりメリットは感じないかもしれません。

隠れた利益が見込めない(税金計算の優位性を利用できない)

こちらもポイント考慮の計算から派生するものですが、ハピタスなどのポイントサイト、カード利用のポイント、各種クーポンなど、現金取引だと隠れたポイント利益を見込むことができません。

メーカー問屋取引は、単純に仕入れ価格とアマゾンから振り込まれてくる価格の差額が利益となるので、隠せる数字は一切ありません。

利益が多く残れば、そのぶん税金も高くなるため、このあたりは大きな大きなデメリットになるかと思います。

メーカー問屋取引のメリットデメリットまとめ

ということで、僕の立場から見るメーカーや問屋取引のメリットデメリットでした。

法人に対する実効税率40%を考えると、やはりポイント等の隠れた利益が一番おいしくてお得なので、ポイント考慮してネットショップ仕入れが有利ならば、すべてそちらで仕入れることをおすすめします。

特にキャッシュレス消費者還元が終了する2020年6月までは、積極的にネット&キャッシュレスで仕入れましょう。

ではまた、リピスタ神でした。