アマゾンで「出品者からお求めいただけます」が多発している件

リピスタ神です、こんにちは。

今回は最近話題になっている、カート取得できていない商品が多数出ている件についてです。

僕が取り扱っている商品の一部も確かにカートが取得できておらず、ある程度価格を下げてもカートが取れず、売上が低迷している商品がいくつかあります。

なぜこのような状況になっているのか、また、これを改善していくにはどうしたら良いか、問題の本質と問題解決策について検討してみたいと思います。

アマゾンのカート取得ロジックは不透明

まず、そもそも論ですが、アマゾンはカート取得ロジックを一般には開示していません

そりゃそうなんですが、まあ端的に言えば、FBAで最安値で販売されているものがカートを取ると断言して良いかとは思います。

もちろんセラーパフォーマンスやその他指標も若干影響はあるでしょうけれども、FBA最安値商品を最優先にカートに置いているのは昔からの常識ですし、お客様第一主義のアマゾンからすれば、それは当然のことでしょう。

僕らが行っているアマゾンせどり転売ではFBA販売が99%を占めるわけでして、FBA最安値に設定できるかどうかは最重要事項であり、そのために誰よりも安く仕入れる努力をするのが僕らの仕事でもあります。

とはいえ、最近はFBAと自己発送を含め、とにかく最安値に設定しているものでもカートが取れていないものがありますよね。

こういうの。

この場合、購入希望者がアマゾン商品ページに訪れると、セラー一覧ページに移動して、そこでリストされている商品の中から選択して購入するという流れになります。

カートが取れない原因

FBAと自己発送、すべての販売者の中で最安値にしているにも関わらず、カートが取得できないのはなぜか。

それは、アマゾンの外側に原因があります。

外側というのは、つまり、ヤフーショッピングや楽天、その他オンラインショッピングの主要なサイトのどこかで、アマゾンで販売されている価格格よりももっと安く販売されているショップがある、と考えることができます。

そして、そのシステムはJANコードを参照している可能性が高いです。

僕がカートを取れてない商品だけの事例ですが、それらにはすべてJANコードが設定されており、ヤフーショッピングや楽天に同じJANコードで登録されている商品がある場合は、それらの価格を自動取得するシステムがバックグラウンドで走り続けていると考えられます。

せどり転売でツールを使っている人も多いと思いますが、そういうツールもJANとASINを置換して自動的に商品データを取得することができたりしますよね。

アマゾン本体も外部のショッピングモールで販売されている商品データを取り込み、カート取得ロジックに組み込んでいるかなと。

カートが取れない場合の対策

出品者様の出品されている商品にショッピンカートボックスを獲得できていない商品があります。

アマゾンからこんなタイトルのメールが届くことがありませんか?

そのメールに書かれている推奨価格に設定すれば、おそらくカートは取得できるようになるはずです。

ただ、その価格は恐ろしく低く設定されていて、利益なんて絶対に取れないような価格です。

自ら赤字で売る選択をするほど愚かなことはありませんから、そんなことはできません。

ではどうするか。

僕が現在実行している対策について、いくつかまとめてみますね。

商品一覧画面に出てくるセラーの最安値に設定して様子を見る

カートが取れず「出品者からお求めいただけます」という状態になってしまった場合、最も現実的なのがセラーリストの最安値に設定する、というのが基本的な対応になるかと思います。

なお、2019年10月現在、一部のセラーは消費者還元5%の表示が出ているでしょうから、その5%を含めた価格で最安値を維持する必要はありますね。

一般購入者がセラーリストを見た場合には、プライムとかあまり気にしませんし、送料込みの合計額が安ければその店舗から買いますので、5%オフを含めて最安値に維持するというのが最も現実的な対策になるでしょう。

新たにカタログを作る

僕の場合、カートが取得できていない商品の多くは食品なんですが、アマゾンが取り扱っていない食品は過去に誰かがカタログを作った可能性が高いので、新たに自分でカタログを作るという選択肢が考えられます。

もちろんその際にはカタログにJANコードは入れずに作ることで、ツールなどで商品データが参照されないようにするのも効果的です。

セットカタログで売る(作る)

上記のカタログを新規に作るのと似たような考え方ですが、1点売りではなく2点~3点のセット売りASINで売る(なければ作る)というのも良いですね。

これまでの経験を踏まえると、セット売りASINではカートが取得できないという現象は確認できていませんので、おそらくロジック的に2倍近い価格で乖離が生じているものについては無視されているような気がします。

一旦取り扱いを停止する

すべての商品でカートが取れない現象が起こっているわけではなく、取扱商品のごく一部でこの事象が確認できているので、とりあえずそれらの追加仕入れを止めるというのも良い選択かと思います。

全体的な期待売上は落ちますが、カートが取得できない商品の回転は当然落ちているので、同じ労力を使うならカートが取れている別商品を新規開拓したほうが効率的です。

たとえば現在カートが取れていないASINをリストしておき、1~2週間に1度はそのページを見に行く。

過去に利益が出ている価格で再度カートが取れるようになっていれば、仕入れを再開すれば良いでしょう。

カートが取れない商品の原因と対策まとめ

ということで、今回はカートが取得できていない商品の原因と、その対策についてまとめてみました。

僕の場合、主に食品カテゴリにこの事象が多く発生しています。

全体の数%しか対象商品はない思いますし、致命的なことにはならないと思います。

が、人によっては資金的な都合もあるでしょうから、カートが取れなくて回転が遅くなったものは、損切りするのも一計ですね。

ではまた、リピスタ神でした。