アマゾン転売におけるライバルセラーの保留テロから自分の商品を守る方法

リピスタ神です、こんにちは。

今回は「ライバルセラーの保留テロから自分の商品を守る方法」と題して、常にトラブルのタネとなる、ライバルセラー(であろう)購入者による保留テロとその防御策について解説します。

儲かる商品を見つけ、仕入れて、FBAに納品したところまでは順調だったとしても、アマゾンで同じカタログで販売する以上、同じ商品を扱う人たちは全員ライバルセラーです。

ライバルセラーたちは値下げ合戦などを通して自分の在庫をより早く売り切ろうと躍起になるわけですが、その中でも最も悪質なものが保留テロ(または悪質な返品)ではないでしょうか。

保留テロは起こるものだ、保留テロに遭うのは運が悪い、しょうがないと考えている人たちもいますが、僕は保留テロ防止策を実施してからはあからさまな保留テロに遭遇することはなくなりました。

今回はそのやり方について、僕なりの方法を紹介しますね。

 

保留テロはいつでも誰にでも起こりうるものと認識せよ

保留テロという言葉が浸透してきたのは、おそらく2016年頃だったかと思います。

それまではせどり転売人口があまり多くなかったということ、ライバルセラーも皆一律に正しく行動していたことでそういった問題も起こってなかったのかなと想像できます。

ですが、昨今のせどり転売人口増加とライバルセラーの急増に伴い、自社で取り扱っている商品がなかなか売れないという現状も生まれつつある中で、苦肉の策として編み出された手法なのかなと。

保留テロとは、自らが購入者となってライバルセラーの商品をカートに入れ、コンビニ決済や代引き決済を利用してFBA在庫の商品を一括で注文することを言います。もちろん代金は支払うつもりもないし、商品を受け取るつもりもない注文です。

配送期間内の配送不可、という理由で返金になっているケースが多くあるかと思いますが、それも保留テロの一種の場合も多いです。

アマゾンの仕組み上、コンビニ決済や代引き決済で注文を受けた商品は、決済がなされていない状態で、通常の注文と同様に配送先に荷物が送られます。まずそこで1~2日。さらにコンビニに支払いに行かないか、代引き決済をしないで商品は受け取り拒否をすると、商品は自動的にアマゾンの倉庫に荷物が戻されるので、さらに数日経過します。

つまり、ライバルセラーの商品に対して保留テロを実行することで、その期間中は自分の商品のカート獲得率が上がり、結果、ライバルセラーを出し抜いて自分の商品を買ってもらいやすくなるというわけです。

とても悪質ですが、とても効果的でもあります。絶対にやってはいけない愚策です。

 

保留テロしてアマゾンに怒られないの?

こういう悪質なことをやる人たちは、足がつかないようにしっかりと計画的に保留テロを実行します。

やり方はいくつかありますが、まず購入者アカウントは新規で作りますし、その接続元のパソコンはネットカフェやホテルのロビーなどにあるような無料で利用できるパソコンなどでしょうか。

接続元IPを全く異なるものにして誰がやったかわからない状態でアマゾンで購入者アカウントを作り、注文するのです。

そして、配送先として設定するのも自分とは全く関係のない地域のコンビニ、または住所への代引き発送です。(注文した覚えもない代引き決済商品が届くほうも大迷惑な話ですが。)

たったこれだけで、アマゾンから見れば、保留テロという悪質極まりない嫌がらせをした人物を特定する方法はなくなります。警察などの公的な力が介入すればすぐにわかりますけどね。

 

保留テロ被害を未然に防ぐための方法は2つ

1つは、コンビニ決済と代引き決済を受け付けないことです。

セラーセントラルにログインしてご自身のこれまでの注文履歴を見ていただくとわかると思いますが、注文のほとんどはクレジットカードによる決済のため、決済処理後にFBA倉庫から発送されているものになります。

一方、コンビニ決済や代引き決済などは本当にごく一部であり、これらができないと困るというお客さんはこのご時世あまりいません。いたとしてもそういう人たちの数は非常に少ないので、その程度の取りこぼしは気にする必要のない数字です。

これだけでも保留テロは予防できますが、もう1つさらに防壁を作るとするならば、1回の注文に対する個数制限を設けることも効果的です。

商品の詳細を編集する際、1回の注文当たりの最大注文個数というのを指定することができますが、これを1個や2個に設定しておくことで、仮に在庫を100個持っている商品に対する保留テロを実施する場合は100回同じことを繰り返さなければならないという状況になりますから、悪質な保留テロ実行犯はその時点であきらめます。

また、最大注文個数を設定するメリットとして、ライバルセラーから自分がいくつ在庫を抱えているかが見えなくなりますので、その点も隠れたメリットかなと思います。

ライバルセラーの在庫数を確認する方法は以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。

アマゾン転売におけるライバルセラーの在庫数を確認する手順

2017.03.14

 

保留テロを未然に防ぐ方法まとめ

ということで、今回は「せどらーライバルセラーの保留テロから自分の商品を守る方法」をお伝えしました。

保留テロは一時期ブームになった嫌がらせですが、これを書いている現時点では僕のセラーに関してはほぼ被害は出ていません。やはり防御策を施しているセラーには戦いを挑んでこないのか、そのあたりは定かではありませんが。

個人的に保留テロ以上に嫌なのは、誰も得しない値下げ合戦なんですけどね。

なんで1円下げてくるんでしょうか。そんなことにメリットないのにと思いつつも、誰かが1円下げたらこちらも下げる、そんな日々です。

保留テロ以外にもセラー管理を実施するうえでやっておきたい知識はたくさんあります。

僕のコンサル生にはこのあたりについても詳しくお伝えしていますので、売上アップを図りたい人、悪質なライバルからセラーを守りたい人など、コンサルに興味がある人はいつでもお問い合わせからご連絡ください。