アマゾンセラー垢バン事例6選(後編)初心者セラーが知っておくべき垢バン理由を解説します。

アマゾン垢バン事例②

1日でも早く毎日更新の状態に戻すために必死にブログ記事を書いてるリピスタ神です、こんにちは。

日々のリアルタイム情報はツイッターに任せて、こちらのブログではある意味普遍的なノウハウについてまとめていきたいなと思っております。

では本日は、昨日の垢バン理由の続きで、後編の3つの理由をまとめてみます。

最高のアマゾン垢バン対策は、セラーの複数化だ

本題に入る前に、改めて昨日の記事を読んだ人にも読んでない人にも強くお伝えしたいことを今一度書いておきます。

アマゾンセラー垢バン事例6選(前編)初心者セラーが絶対に避けるべきアカウント閉鎖理由を紹介します。

2020.02.13

アマゾン様は大いなる神の手で、これまで〇だったルールを突如として×にしたり、これまで何も問題なかったセラーに対して突然サスペンド(一時的な停止措置)を下したりします。

とにかくアマゾンのアカウントスペシャリストが行う数々の行為は、時として交通事故のようにあなたの元に訪れるのです。

こればかりは初心者にも経験者にも誰にでも起こりうることであり、どれだけ知識を蓄えようと、どれだけ垢バンしないようにしないように注意深く行動しようと、神の手が発動するとどうすることもできません。

ですから、今もこれからも最高の垢バン対策は「複数セラーでバランスよく売上を作ること」に尽きます。

2セラーあれば、最悪1アカがBANされても、もう1セラーで販売を継続することができます。

垢バンになってしまったセラーの在庫は一旦手元に戻すにしても、すぐに正常稼働しているセラーに在庫を移し替えることで最小限の被害で済みますし、その状態でセラーをさらに1つ追加してまた2セラー体制を整えることは比較的容易です。

一方、もし1セラーに集中して販売を続けているときにそのセラーに神の手が発動してしまうと、もうあなたには何もできません。FBA在庫をすべて手元に戻し、そのタイミングで新しいセラーを作り、バーチャルオフィスや電話番号やクレジットカードや諸々のセラーに関連する準備、行動をしていかなければなりません。

そうでなくともセラーアカウントがBANされたという精神的なストレスを多く抱えている状況で、冷静に次の一手を取ることは非常に難しいです。

人によっては、やる気を失ってすべての在庫をヤフオクで1円出品して終わりにしたいと思う人もいるかもしれません。(これまで儲かっていたにもかかわらず、です。)

ですから、あなたには1セラーが突然に運用停止となってしまっても落ち着いて次の行動がとれるよう、バックアップ環境の整備は進めておいていただきたいのです。

そのための最高の垢バン対策が、複数セラーによる運用です。

詳しくはこのブログの中に散らばる複数セラー管理について書いている記事を読み返してみてください。

アマゾンセラー垢バン事例6選後半の3つ

垢バン事例④:偽物販売によるアカウント停止

最も重い罪というか、アマゾンで二度と販売できなくなる垢バンケースとして、偽物の販売があります。

ただし、残念ながらこの理由は嫌がらせとしても効果が大きいので、場合によってはライバルセラーからの悪質ないたずらとして報告されるケースもあります。

偽物販売による垢バンの流れを簡単に書くと、

  1. 消費者があなたのFBA出品商品を買う
  2. その商品を偽物だとアマゾンのサポートにクレームをつける
  3. アマゾンがそのクレームを判断して、疑わしい場合にはあなたのセラーが凍結
  4. 偽物ではないという証明ができれば解除、そうでなければ垢バン確定

こんな感じの流れで、偽物クレームが届く商品の多くは家電(made in china)です。

偽物家電はヤフオクやフリマでも知らないうちに出回ってしまうため注意深く行動する必要がありますし、フリマで仕入れたものをFBA出品して偽物クレームで凍結してしまうと言い逃れができません

そもそもアマゾンでの販売においては、ヤフオクやフリマで個人取引して仕入れたものは販売してはいけないという決まりになっていますし、フリマの場合は販売している個人も素人で、う売っている商品が本物かどうかの判定はできないからです。(そもそも偽物と思っていない、知らない場合も多い。)

中高生の間で中古のヴィトンの財布などが安く出回っているようですが、その多くも偽物と言われていますよ!

さらに、僕らの身近なところでは、アップル製品のAirPodsの一部型番商品は大量にコピー品が作られていて、メルカリなどで安く売買されているようです。

もしあなたの販売している商品で偽物クレームを受けてしまったら、解決方法としては「正規の卸問屋から仕入れている本物の商品である」ということを証明するための納品書や請求書を提出する以外にありません。

楽天市場やヤフーショッピングで仕入れた商品という主張は通用しませんからね。

垢バン事例⑤:個人輸入品を販売し法律違反を犯した

知らずにやってしまうパターンの代表的な事例として、個人輸入で手に入れた海外製のサプリメントや食品などをアマゾンで販売して垢バンとなるケースもあります。

具体的には、海外のサプリメント等を格安で購入できるiHerb(アイハーブ)というショッピングサイトを利用したり、米国アマゾンやイーベイなどから格安で購入した商品を転売する場合が該当します。

通常、海外で販売されている商品には母国語で成分や原材料などの情報が印刷されています。

法律上、輸入品を国内で販売する際には、↓写真のような「食品表示ラベル」を日本語訳したシールなどを貼り付ける等して、購入者が日本語で理解できるようにしなければなりません。

輸入食品ラベル

しかしながら、個人輸入したサプリメントなどには日本語訳ラベルなどは貼っていませんし、きっとそんなことも知らない人がFBAで販売する場合には自分で翻訳してラベルを貼ることもあり得ませんよね。

食品に関しては食品衛生法、サプリメントなどでは薬機法、その他関係法律に抵触する恐れがあるため、アマゾンではこういった法律違反行為に対しては厳しく対処しています。

法律違反する人=犯罪者なわけですから、垢バン以前にネットで商品を販売する資格すらないですね。

結論:個人輸入品は売らないと決める

あくまでもグレーゾーンの範囲かと思いますが、食品については「海外旅行で買ってきたお土産を食べきれないからヤフオクやフリマで売る」というような場合については、あくまでも個人間取引ということで商業向けの法律には抵触しない可能性もあります。

とはいえ、個人間取引を利益を求めて反復継続的に販売をしている場合には、商行為と見なされる可能性も否定はできません。

iHerbで海外から安くドラッグストア利益商品を仕入れよう

2017.03.09

垢バン事例⑥:別アカウントからの連鎖バン

アマゾンにしても楽天にしても、芋づる式にバンが連鎖するケースがあります。

連鎖バンの対象は、悪質な行為を行ったアカウントと同じ人物が運用しているであろうことが強く想定できる場合などに限られますが、対策を取っていないと連鎖する可能性が高くなるのでここは事前に注意すべきことを整理して取り組みたいところ。

連鎖バンの理由としては、購入側アカウントのトラブルと、別に運用しているセラーのトラブルからの連鎖があります。

購入者側のトラブルとして典型的な事例としては、1人1点限りの限定品をアカウント複数作って購入し、同じ住所に発送するなどした場合。

または、購入者アカウントを利用して悪質な嫌がらせを特定のセラーに対して実行していることが明らかになった場合や、アマゾンFBAですり替え詐欺を実行した場合といったことが考えられます。

楽天でも複数アカウントで楽天ブックスや楽天ビックで売られているゲーム機を何個も買おうとすると垢バンになるという話は有名ですよね。

セラー側のトラブルとしては、これまでに挙げた垢バンの事例、およびその他の気まぐれなアマゾンスペシャリストによる凍結などから、同じIPを使っているセラーや購入者のアカウントを特定し、それら関係先のアカウントをすべて一旦凍結されます。

連鎖バンの回避策としては、

①同じネット回線からセラセンにアクセスしない(同じIPを使わない)
②同じ商品を扱わない(AセラーとBセラーで扱い商品を完全一致させない)
③同じ住所、同じ電話番号、同じクレジットカードを登録しない

最低でもこの3点は意識して運用しましょう。

その他もあるかもしれませんが、現状把握できているのはこの程度。

アマゾン側のデータ上、明らかにAセラーとBセラーが同一人物が管理しているであろうことが想定される場合には、連鎖バンの対象になるかもしれません。

公共のWifiを使っても平気です

公共のWIFIに接続して操作すると垢バンになるという話がネット上に出ていたりしますが、公共の電波はその名の通り「公に提供されているネット回線」ですし、恒常的に毎日使うわけではありませんから、それが原因で連鎖バンの対象になるということはありません。

セラーセントラルに接続するIPとして問題なのは自宅回線など固定IP環境で、ほぼ毎日、頻繁に、継続的にアクセスされているIPが同じという場合に限られます。

つまり、Aセラーは自宅回線で、Bセラーはスマホ回線をテザリングで使うといった管理をすれば、IPについては問題なく分散できるというのが個人的な見解です。

垢バンの原因は無限に考えられる

ということで、昨日と今日とで合計6つの垢バン原因を深掘りしてみました。

とはいえ、こういう情報には決定的に欠如していることがあります。

それは、実際の原因はアマゾンの内部の人間にしかわからない、という究極的な事実です。

僕らには垢バンの真の原因は絶対にわからないし、それをアマゾンも公表しないので、厳密に言えば何が悪くて垢バンになったのかというのは明確に振り返ることができません。

あくまでもここで取り上げた事例は過去に垢バンを食らった人たちの声をまとめた結果、これが原因ではなかろうか?という推測の域を出ません。

推測の原因に対して怯えすぎるのもよろしくはないので、やはり僕らができることというのは、これらの垢バンの原因になりうるであろうと想定される事実を極力排除しながら、と同時に、いつ自分のセラーアカウントが使えなくなったとしても、すぐに平常を取り戻せるようなバックアップ体制を整えることですね。

たった1セラーで売上を拡大するのではなく、月商100万円を超えたら、ぜひ2セラー目を検討してみてください。

ではまた、リピスタ神でした。